個人輸入物語 ~はじめての輸入制限~

 

アメリカ店舗のオンラインショッピングにも慣れ、海外通販や個人輸入に不安がなくなってきた頃に見合う問題としてあるのが、輸入制限。

商品自体の輸入規制品や禁制品には気を付けていたけど、ビタミン剤やサプリメント、あるいは化粧品などの数量制限。

また、食品やお菓子の食べ物、食器 やおもちゃなど口に入る商品に対する重量制限など、少し気を付けなくてはならないことが見えてきます。

今回は、海外通販利用後、オパスの転送サービスを利用した際、うっかり気付かず輸入制限問題に出くわしてしまった際の状況を、物語調にして楽しくご紹介します。

 

輸入物語 ~はじめての輸入制限~

(あら? オパスからメールが来ているわ。アメリカから出荷されたお知らせかしら?)

 

何気なく開いたそのメールの内容に、愛子は思わず「えっ!?」と声を上げた。自分の声の大きさに自分自身で驚いてから、あらためてそのメールの内容を確認する。

それは、発送のリクエストを出した荷物が「個人輸入」の制限を超えているために個人輸入として発送することができない、というお知らせだった。

 

(どういうことかしら? 確かに今回はちょっと多いかなーっ、とは思ってはいたんだけど……。個人輸入の制限って何かしら?

 

愛子が買ったものは、ジュースやお菓子、そして調理器具に食器など、台所関係の商品を一通り購入。

あまり日本で見かけない、カラフルで目新しい商品に心が躍り、ついつい多めに購入したのはつい先日。

この時の購入品がすべてオパスに届いたため、日本に送るようにオパスにリクエストをした矢先の出来事だった。

 

愛子が購入した商品が厚生労働省の「食品衛生法」の個人輸入の範囲を超えてしまっている、ということだった。

 

(……だめだわ、目がすべって読めない)

 

愛子は、厚生労働省のホームページにある食品衛生法について書かれたページを見てびっくり!これはとても理解できそうもない文章内容とボリューム。

開いたページをそっ……と閉じて、オパスに問い合わせるために受話器をとった。


要約すると、「食品や添加物、器具、容器包装及び乳幼児を対象とするおもちゃ」が合計約10キロ(22lb)を超えると食品衛生法という法律に基づいて厚生労働省に輸入届出をしなければならない、ということだった。

 

「食器や赤ちゃんのおもちゃもなんですか!?」

 

びっくりして電話に出たオパスの女性スタッフに大きな声で叫んでしまった。

急な大声に、さぞ彼女も驚いたことだろう。

 

「一通り揃えられたためか、重量が制限を超えてしまっているのです。たとえ個人様のご利用であっても、残念ながら定められた量を超えてしまうと、個人輸入できないんです。商業輸入という形でしたら可能ですが、手続きは本人が行っていただかないといけませんし、関税という通関費用も大きく差が出てきてしまいます。」

 

申し訳なさそうなその説明に、愛子も状況を理解した。

法律ならばオパスの問題でないし、何より仕方がない。


選択肢は、2つ。

1.個人輸入可能な重量の範囲に商品を分散し、30日毎に分けて発送する。

ただし、30日を超えると保管料(30日以降、$1/日/お荷物(1m3未満)、$2/日/お荷物(1m3以上))が必要。

2.どうしても欲しい商品だけを輸入し、他の商品は返品する。

返品手数料は、オパスが返品発送処理のみを行う場合(店舗への連絡などは含まず)…1箱につき$10

返品の手配・発送をオパスが行う場合…1箱につき$30

各種手数料

愛子はどちらか悩んだ結果、保管料を支払い2回に分けて輸入をすることに決めた。

ジュースやお菓子だけを先に個人輸入し、しっかりと30日あけてから調理器具と食器を輸入する。

思わぬアクシデントに、愛子は

 

「個人輸入って慣れてきたら簡単!と思っていたけど、ちょっと気を付けないといけない点もあるのね」

 

と気を引き締めたのだった。

 

「次に輸入するときは、あらかじめ確認しておかないといけないわ。輸入の制限って、他になにがあるのかしら……?」

 

その他の輸出入禁止・規制品目情報

その他にも、意外と見落としてしまう輸入制限の例としては、ビタミン剤、サプリメントは、用法用量からみて2ヶ月分以内の分量

化粧品、洗面用具は、1品目につき24個以内

という具合に、制限がかかる商品群があります。

下記にわかりやすく解説しているので、ご確認ください。

輸出入禁止・規制品目

情報を得ることで、事前に問題を回避することも可能です。

また、一通り個人輸入の制限の条件を理解しても、更にご心配なようでしたら、購入される前にオパスのお客様窓口に日本語でご相談ください。

個人輸入物語では、電話の利用でしたが、Eメールでももちろん受け付けております。

今回のように、慣れてきた頃に輸入制限という問題が起こる場合があります。

個人輸入は楽しい!簡単!と言いながらも、輸入制限や禁制品などの理解を深められると、更に海外通販を有効活用できると思います。